今日は運営管理のH28第7問について解説します。
製番管理方式の特徴に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 多くの製品に共通して使用する部品の発注に適している。
イ 継続生産における部品の数量統制に適している。
ウ 製造命令書の発行時に在庫中の常備品を引き当てることができる。
エ 納期変更や製品仕様の変更があった場合に、特定の部品の発注指示、生産指示
などの変更が容易である。
解説
製番管理方式に関する問題です。
製番管理方式とは、個別受注生産で多く用いられる管理方式で、製品を製造する際に発行する製造命令書に、その製品に関するすべての加工と組立の指示書を準備し、すべての指示書や部品に同じ製造番号(製番)を付けることで、個別の製品に部品レベルまで紐付ける方法です。個別管理がしやすくなりますが、部品が1 点でもないと組立を開始することができない、という特徴があります。
それでは早速各選択肢を見ていきましょう。
選択肢アは、「共通して使用する部品」とありますが、製番管理方式では同じ種類の部品であっても製番ごとに管理されるため、適しているとはいえません。
よって、この選択肢は×です。
選択肢イは、「継続生産」とありますが、上述の通り製番管理方式は個別受注生産で多く用いられる管理方式であり、継続して大量生産する製品において適しているとはいえません。
よって、この選択肢は×です。
選択肢ウは、「在庫中の常備品を引き当てる」とありますが、製番管理方式では製造命令書に基づき必要な分だけ部品の発注を行うため、基本は常備品を在庫しません。
よって、この選択肢は×です。
選択肢エは、「特定の部品の発注指示、生産指示などの変更が容易」とありますが、製番管理方式では製番に基づき部品レベルまで製品を個別管理することができますので、特定の部品の発注指示、生産指示などの変更にも容易に対応できます。
よって、この選択肢は〇です。
以上から正解は選択肢エとなります。
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